置き去りの軽トラ [廃車]
とある車庫に置いてあったのは・・・
この古い軽トラは、マツダの「ポーターキャブ」っていいます。
以前はそこらじゅうで、よく見かけた車ですが、
いつのまにやら見なくなってしまいました。
青い色の軽トラ自体も、最近はほとんど見かけないですねぇ。
車体はサビだらけでボロボロです。
たまたまこの車は車庫の中に置いてありますが
もしここに屋根がなかったら、
おそらく原型は留めてはいないでしょう。
作られたのは1980年前後と思われますが、
昔の車って、デザインが素朴でやさしいですね~。
ちょっと窓が開いてたので、覗いてみました。
ハンドルやシートの雰囲気に、時代を感じます。
今の車が忘れてしまった素朴さがあります。
私は↓↓↓このあたりの造形がなぜか気になりました。
ウインカーのランプ、ドアノブ、キーの穴、
空気の出口みたいなところとか、丸い突起のついた三角形とか、
いくつかのパーツがこのあたりに散在しています。
その間を、ドアのラインがゆるやかなカーブで貫いています。
一見バラバラに配置されているような部品たちは、
このカーブによって、何か一貫性のようなものが生まれ、
極めて適切な場所に配置されているように見えてきます。
そしてこの車が、無駄がなく均整のとれているように思えてきます。
全部の部品の役割は分かりませんが、
このように見えることを、「機能美」と言うのではないでしょうか。
また、さらにそのカーブ付近に集まるようにサビが発生し、
やさしいカーブが、時間の流れに包まれながら
ゆっくりと朽ち果てていくような、そんなことも思ったりしました。
ちょっと美化しすぎているかもしれませんが・・・。
サビ具合が絶妙です。
素晴らしい被写体になってくれそうです(笑)
by teru (2010-02-23 23:00)
確かに、絶妙な被写体でした!
teruさんも、かなりサビがお好きなようですね~
by ichimannet (2010-02-24 23:08)