おとといの林原(カバヤ)の工場【9月15日】 [廃墟]
大変忙しくて撮影に出る時間がなかったのですが、
土曜日に久しぶりにカバヤの工場を見てきました。
こちら側から見たところ、そう変わりありません。
上部についていた「Hayashibara」の看板がなくなってしまいました。。
そして、建物の反対側へまわってみると・・・
ありゃぁ・・・
建物の外側を“コ”の字型に残して、内側がえぐり取られるように壊されてしまいました。
あたりまえかもしれませんが、内部はしっかりとした柱と梁の頑丈な作りだったんですね。
これなら、あと何十年でも持ちそうなのに・・・。
この、「Hayashibara」の看板で隠れていた部分、
こんなふうになっていたんですね。
屋上へ出る階段室以外にも、なにか部屋があるみたいです。
この部屋が何のために作られたのかはわかりませんが、
おそらくは良い眺めだったことでしょう。
そのような「楽しむ」といった要素を設計に盛り込んでいたのかな?
この建物の竣工年は定かではないのですが、
たぶん当時は周囲に高層建築などほとんど無く、
岡山市内の景色を一望できたのではないかと思います。
当時の日本は高度経済成長期。
岡山市の中心にお菓子の大工場が出来るなんて、夢のようなことだったでしょう。
そして、ここで働くことは誇り高いことだったに違いありません。
夢を持った若人たちが集ったお菓子工場・・・。
この工場に託された思いが、この素敵な屋上の小部屋という部分に
現れているような気がしてなりません。
この日もまたあの鳩に出会いました。
また何度も工場の回りを旋回していました。
鳩にもこの工場の良さがわかるみたいです。
壊されてゆく工場を見るのは辛いですが、その途上でいろいろと見えてくることもありますね。
次はどんな表情を見せてくれるのでしょうか・・・。
コメント 0