「曇天順光現象」 [写真]
今日は、私の好きな “気象状況” を説明します・・・。
え!?気象状況って・・・・・・
まぁ、写真を見てもらったほうが手っ取り早いですね。
こういうのです。
こういう状況、たまに見かけることがありませんか?
多くの場合は、日の出直後か日没直前の曇天時に、地上の限られたところにだけ日が差している状況であります。
夕立の直後などにも起こることがあります。
一般に言う「天気雨」の時にも、こういうふうになると思いますが、私の主張する状況とは、雨が降ってなくてもいいのです。
ようは、日光と雲の状況を指しているのです。
これって何か名称があるんでしょうか?
よくわからないので、私が勝手に名付けましょう。
その名とは・・・
「曇天順光現象」!!
この「曇天順光現象」が、とにかく私はとても好きなんです!
たぶん、同意していただける方は多いと思っていますが、いかがでしょうか?
この曇天順光現象に出会うたびに撮影可能であれば撮っているのですが、どうしてもそのタイミングでうまく良い被写体や構図が見つからず、結果、どれも同じような構図になってしまっています・・・。
そこからの脱却が今後の課題であります。
この「曇天順光現象」のなにがよいのかと言いますと、暗い背景の中に、陽に照らされたモノたちが、とても引き立って見えるからです。
なんてことない町並みでも、これぞ “美しき国ニッポン!” と思えてきますので、このときの光には不思議な力があるように思います。
だけど、この現象が現れたとしても、ほんの数分で終わってしまうという儚さという一面も持っています。
だからよけいに「曇天順光現象」に恋い焦がれます。
とは言っても、常に偶発的なことでありますので、その時に自分がどこにいてどんな状況かによって、何が撮れるかわからないという面白さがたまりません。
ときには、虹が出ることも・・・
最近は夕方5時頃にこの現象になることが多く、そんなとき会社の中からたまたま外を見ると「曇天順光現象」になってて、向かいのただのアパートが超ドラマチックに輝いてて、思わず撮りたい!!!って。
だ、だけど、仕事中に撮りにゆく訳にも行かず、「嗚呼、こういうときってサラリーマンって辛れぇなぁ~」って思うんですよ。
あれ、一般に言うサラリーマンの辛さって、こういうのではないのだっけ。
ほんとに何でもフォトジェニックになります。
ほんのわずかなドラマチックな時を経て、町は闇に包まれてゆくのです。
さらば、一日よ。
風景のうちの、ほんの一部にだけ日があたっているというところが、不思議ですね。
遠くの雲や、工場や橋や送電線鉄塔が、オレンジに光っています。
なんだかちょっとセンチな気分になるひととき。
空が暗くどんよりすればするほど良く、非現実感が増します。
「狐の嫁入り」という言葉も、現実的ではないという意味から付けられた言葉だそうです。
そしてこれが、先日宮城県で捉えた、廃遊園地の朝の光!
ほんとにすごい!観覧車が神々しい!!
廃遊園地! まさにニッポンの宝であります。
「曇天順光現象」、今後も狙っていこうと思います。
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