「マルヨン」に会いにゆく [廃墟]
ちょっと前になるのですが、同人誌の制作の合間に、岡山市某所に放置されている航空自衛隊の元戦闘機、F-104Jに会いに行ってきました。
この飛行機、いろいろな愛称が付けられていまして、アメリカ本国では 「スターファイター」、日本においては 「マルヨン」 「三菱鉛筆」 「栄光」 「最後の有人戦闘機」 などと色々な呼ばれ方をしていました。
「三菱鉛筆」っていう呼び名はすごくよく出来ているなぁと感心します。
F-104っていう飛行機は元々はアメリカの飛行機なんですが、F-104Jは日本で作られています。つまりはアメリカにライセンス料を支払って、日本の企業である三菱が生産していたんです。
また、この飛行機は細長い機体が特徴でして、それを鉛筆に例えて「三菱鉛筆」というわけですね。
「栄光」も日本での呼び名ですが、これもイイじゃないですか、日本的で!
戦時中の日本の軍用機にもいろいろな愛称が付けられていましたよね。
漢字2文字が多かったです。
その流れを引きずってるようで、面白いと思います。
アメリカ生まれの飛行機なのに日本で生産することで、日本人の魂が込められているかのようです。
「最後の有人戦闘機」という呼ばれ方ですが、これは当時ミサイルが万能だとする考えがあり、もうこれからの時代は戦闘機は必要なくなるんじゃないかということで、こう呼ばれていた。
しかし今現在も戦闘機は使われており、パイロットも操縦していますね。
機体をいろんな角度から眺めていると、やはり時代を感じますね。
このオシリのへんのデザイン、1950年台アメリカンなニオイが漂っています(笑)
コクピット周り、空気取り入れ口あたりも、なつかしぃーかんじがします。
手入れはされておらず、なんだかちょっと淋しげなマルヨン。
でも、無駄なものがついてなくて、洗練されていてカッコイイです!
運動性能とかよりも速度を追求し過ぎているために、飛行機っていうよりロケットっぽく見えなくもないです。
F-104は、既に世界中の空から引退してしまっており、もう現役の機体を見ることはできないようです。
一度でいいから、飛んでるところを見たかったなぁ~
ではまた会いにくるよ!
まあ、ロッキードは、かつて「双胴の悪魔」と形容された
P38ライトニングの時代からイロモノな作りの飛行機が
多かったからねえ。
by うつ (2014-05-31 11:00)
うつさん
そうですね、ロッキードには独創的な機体が多いですね~!
そしてそのどれもが、カッコイイし大活躍してますね。
by ichimannet (2014-11-16 10:00)