和歌山と京都① 【友ヶ島の要塞】 [廃墟]
遅くなりましたが、先日行った和歌山と京都について書きます。
和歌山と淡路島との間の狭い海峡にある「友ヶ島」という島に、
明治時代に築かれた要塞の跡が残っています。
要塞というのは、外国から攻め込んでくる軍艦を迎え撃つための
大砲が設置された砲台群のことであります。
今回は、これを写したかったのです。
まずは、友ヶ島へと渡る船内の様子です。
日曜だったこともあり、このように満員であります。
この島には、旅館が2軒ほどある以外に住民はいません。
島では主に、要塞めぐりやハイキングや釣りなど楽しめますが、
それにしてもこの小さな島に、こんなにたくさんの人が来るとは驚きです。
よくあの船に、こんなにも人が乗れるものですね~。
では、島内の砲台をまわりましょう。
友ヶ島には計5箇所の砲台があり、そのどれもがとても保存状態がいいのです。
再度この写真ですが、ここは島で最も大規模な「第3砲台」の弾薬庫です。
弾薬庫の内側にも自由に出入りできます。
実際に大砲が設置されていた場所は、このように水がたまっています。
大砲自体はもう残っていません。
この円形の窪んだところに、回転する砲座があったそうです。
さぞかしデカい大砲だったのですね~。
大砲の地下には、幾つもの地下通路が存在し、
ここへも自由に入ることができます。
でもトンネル内は真っ暗。
私はライトを持っていたため、なんとか歩くことができましたが、
一人なので、かなり心細かったです・・・。
地下にも弾薬庫があったりして、見所は多かったですね。
そしてこんどは「聴音所」と呼ばれる施設にやってきました。
ここは、近付いてくる潜水艦の音などを察知する施設だそうです。
外観の写真はありませんが、砲台と違ってわりと普通の建物です。
でも内側はレンガの壁で、独特の雰囲気があります。
なかなか廃墟らしいたたずまいですね。
と、ここまで撮った時点で、帰りの船の時間になってしまいました。
時間のたつのは早いですね。
この日は、ゆっくり撮影していたので、2箇所の遺跡しか周れませんでした。
これだけでは、まだ帰るわけにはいきませんので、
この日は和歌山市内に泊まって、翌日に続きを撮影しました。
・・・そして、ここからが翌日です。
まずは、「第2砲台」です。
海沿いにありまして、大きく崩れています。
やはり海沿いだと、波の浸食でもろくなるのでしょうねぇ。
崩れかけの弾薬庫の下です。
大きなレンガやコンクリートのかたまりが大迫力です!
もしいま崩れてきたらと思うと、ちょっと怖いケド・・・。
全体像はこんなかんじ。
手前のほうはまだ崩れてなくて、ツタに覆われていました。
ヨーロッパの古いお城のようですねぇ~。
また別の砲台へ移動しました。
ここは「第1砲台」です。
人が訪れることが少ないためか、植物が繁茂してますねぇ。
日当たりは悪くて、うっそうとした雰囲気です。
私はこういうところ好きであります。
ここには観測所というのもありまして、金属屋根の小屋が残っています。
こんなの、よく残ってたもんですよね~。
内側はこんなかんじ。
窓から敵を監視していたのでしょうかねぇ。
この窓の戸には歯車が付いていて、横へスライドできるようになっています。
それにしても重厚な鉄の壁でした。
攻撃にも耐えるようになっているのでしょうねぇ。
重厚だからこそ、現在まで原型を保っているのでしょうね。
それから次は、「探照灯」跡というところです。
なんのための施設か、私はよく分からないのですが、
弾薬庫のかな小さいバージョンです。
ここには、森の中にこれだけがポツンと存在し、
小規模ながらこれはこれでイイ雰囲気の場所でした。
そしてこの日最後に訪れた「第4砲台」が、いちばん良かったです!
ここは第3砲台と同じ砲座の跡です。
この苔むした雰囲気、すばらしいです。
ホントはここにも円形に窪んだ台座があるのですが、
土に埋まって見えなくなっています。
といいますか、円形部分はぬかるんでいまして、
足を踏み入れると、ズブズブとハマってゆき、危険でありました。
とまぁ、駆け足で砲台をご紹介しましたが、
実際には私は、かなりゆっくりじっくりと撮影しておりまして、
1箇所の砲台に1~2時間滞在しています。
2日間撮りましたが、時間は足りなかったです・・・。
とても見所の多い島でした!
もっともっと撮りたかったですね~。
島にいる間、来ている人にも多く会いまして、
砲台を散策したり写真撮ったりしている方が多かったです。
ご年配の方をはじめ、ファミリー、カップル、
若い男性グループ、 若い女性グループなど、あらゆる人が来てました。
一人で来ていたのは私ぐらいで、浮いた存在だったかもしれません。
また、いろいろと動物にも会いましたので、写真を貼り付けておきます。
まずは、孔雀です。
私が歩いていたら、先を孔雀が歩いており、その横を追い越しました。
横を歩いても、ぜんぜん逃げません。
なんてのどかな島なんだ~。
それから、リス。
これは「タイワンリス」というリスですね。
わりとデカいのですよ。
木の上を俊敏に走り回っています。
歩いていると、2分に1匹ぐらいのペースで、見かけます。
森にも港にも砲台にも、ホントにどこにでもいます。
最初はかわいいですが、そのうち見飽きました・・・。
そして、鹿も。
鹿はあまり人に慣れていないらしく、近寄ってはきません。
森の中をすごいスピードで駆け回っていました。
これらの動物は、どれも人が島に持ち込んだのだそうです。
かつて観光用として飼われていたのだと思いますが、
今は全て世話されておらず、野生化しています。
それではまた 和歌山と京都② へと続きます。
凄いとしか言いようが無いです。
行ってみたいです。(中々無理でしょう)
イギリス積みと思われるレンガが美しい。
by りかの配偶者 (2010-06-07 06:57)
こんにちは
ここが戦争と結びつくとは思えないほど神秘的ですね~
まるでどこかの文明の遺跡のようにも見えますね!
木陰の動物たちが可愛いです♪
by ミムラネェ (2010-06-07 13:44)
りかの配偶者さん
私も今回初めて行きまして、その凄さに圧倒されました。
レンガの積み方に着目されるなんて、目のつけ所が鋭い!
イギリス積みって、凝った積み方ですね~。
ぜひともお時間作って行ってみて下さい!
ミムラネェさん
そうですね、まさに外国の神秘的な遺跡を思わせますね~。
軍事施設も長い時間がたつと、美しさが増します。
野生の動物を見るのもオススメな島ですね。
by ichimannet (2010-06-08 07:43)
サイレン2^^
by Sosezi (2014-04-13 04:11)
Soseziさん
ゲームについては詳しくはないのですが、ここが舞台になっていたんですね。
雰囲気など、ピッタリだと思います!
by ichimannet (2014-11-16 09:59)